「アレルギーの話」 
                         さわやかクリニック 院長

                              浮田 昭彦 医師
  
     ◇アレルギーとは そもそも何ですか?
  
免疫による誤爆です。
         人間には、外敵から自分の体を守るためのしくみがあります。それを免疫といいます。
         その免疫のしくみが誤作動して、本来敵ではないものを攻撃し、炎症が起こることをアレルギーと言います。

     体に備わるアレルギーを防ぐしくみはありますか?
    あります。免疫には、敵を攻撃する指令を出す司令官(ヘルパーT細胞)と、過剰に攻撃するのを防ぐ、なだめ役の
          司令官(制御性T細胞)がいます。なだめ役が多いとアレルギーの反応も抑えられます。

     世界中でアレルギーが増えているのは何故ですか?
    いくつかの説があります。有力なのが、子どもが育つ環境がきれいになりすぎたこと、小さい時からの食事の多様性が
          失われていることです。(EAACI2014)

    清潔になりすぎるとアレルギーが増えるのはなぜですか?
    生まれてから3歳くらいまでの間に、多くの細菌に接触したり、多くの食べ物を口にすることで、制御性T細胞が増える
          事が分かっています。今の生活のように衛生的すぎると、免疫が鍛えられないのです。

    昔のような生活をすればアレルギーは減りますか?
  
可能性はあります。幼少期に家畜と密接に過ごすと喘息や花粉症の発症率が明らかに低く、制御性T細胞が増える
          というドイツでの研究があります。
          また、大人でも10年以上農場で家畜を飼育する生活を送ると アレルギーが抑えられたというデンマークでの研究も
          あります。

    ◇家畜と暮らす生活は無理ですが、制御性T細胞を増やす治療はありますか?
  
 あります。 代表的なものがスギ花粉とダニの舌下免疫療法があります。
          この療法は、舌の下に治療薬を保持するものです。 アレルギーそのものを治す治療ともいえます

    医療生協では その治療がうけられますか
  
 さわやかクリニックでうけられます。川久保病院でも開始予定です。ただし、スギの場合は、花粉が飛散する
           時期は治療開始できません。安全に開始できるのは夏〜12月ぐらいです。ダニの方はいつでも開始できます。
           詳しくは外来窓口へお問い合わせください。