「口内炎 知ってもらいたい話 

                                        川久保病院 (歯科科長) 
                                田村 栄樹 医師
     
        誰でも一度は出来たことがある口内炎。出来ると意外に痛いのですが、でも軟膏をつけておけば
      大丈夫と 思っていませんか。
       口内炎は口の中の様々な部分に出来ます。
      歯ぐきに出来れば「歯肉炎」、 舌に出来れば「舌炎」、 唇にできれば「口唇炎」、口角に出来れば
      「口角炎」と呼ばれます。
       患部は潰瘍(粘膜がえぐれてできる穴)になったり、水泡になったりします。
      できる場所は特に重要ではないのですが、できた原因によって大きく5つに分類されます。
         
 名  称 症 状 の 特 徴  原  因 
 アフタ性口内炎  円形または楕円形の白っぽい潰瘍。 
 
 何度も繰り返してできる場合は再発性アフ

 タ性口内炎 

 ・ 免疫力の低下

 ・ ストレスや栄養不足

 ・ 口腔粘膜の損傷 など

 カタル性口内炎 一般的に水泡はすぐに潰れて潰瘍になる。

潰瘍が良性でも治癒するまで痛み続ける。 
 
 ・虫歯、義歯の不具合

 ・口腔粘膜の損傷

 ・やけど

 ・薬品の刺激 など
 ウイルス性口内炎

  (ヘルペス性口内炎・
      カンジタ性口内炎)
 赤くただれ、びらんを生じる。

カンジタ性口内炎の場合は、口の中に白い

コケ状の斑点ができる
 
 ・単純ヘルペスウィルス

 ・水泡帯状ヘルペスウィルス

 ・コクサッキ-ウィルスA群 など
 
 アレルギー性口内炎 アレルギー反応を起こし、口の中の粘膜の

炎症が起こる 
 
 ・特定の植物

 ・薬品

 ・金属など 
 ニコチン性口内炎 口の中の粘膜や舌に白斑ができる    
 喫煙の習慣

     
        上の表から、様々な原因によって、それぞれ違う種類の口内炎が出来る事が分かります。
       皆さんがよく使っている ステロイド軟膏は アフタ性口内炎には効きますが、ウィルス性口内炎に
       塗ると症状が悪化することがあります。
       また、ステロイド軟膏を常用することで カンジタ性口内炎を発症することもあります。
       そして何より怖いのが、潰瘍がいつまで経っても治らず、がんになる事です。
       口内炎と安易に考えず、良くできる方や治りにくい方は歯科医に相談してみましょう。
        川久保病院歯科では軟膏処方だけでなく、患部へのレーザー治療(保険適用)を開始しました。
       約1分程度で済みます。疼痛軽減や治癒の促進が見込まれますので、お気軽にご相談ください。