「お酒の話」 川久保病院 (内科医)
                               伊藤 俊一 医師
  
   「酒飲み」と称される人の多くは、自分は依存症ではないと思っているが、飲酒の頻度に関わらず、

 飲むと記憶が無くなるくらい深酒をしてしまう人は依存症と自覚すべきだろう。

 たとえ深酒をしなくても、お酒を飲むことが好きな人は、依存症予備軍といえる。

 アルコール依存の何が悪いかと言えば、次の3点。

 @肝機能障害など健康問題
 A人間関係への悪影響
 B社会活動においての生産性低下や事故 

  アルコール依存に陥らないようにするにはどうしたら良いのだろうか。

 まず、アルコール依存は完治できるものではないと理解が必要である。コントロールするものと理解する。

 「何年にもわたって断酒できている人がいるじゃないか」と反論されそうだが、酒を飲まない日を日々更新

 しているだけであって、何かの機会に酒を口にすれば、また元に戻ってしまうものなのだ。

 そこで、提案。

 @早い時間からの飲酒はしない。晩酌からそのまま寝るまで飲み続ける癖は止めるべし。
 A三食摂る。炭水化物、特に白米はちゃんと食べる。
  酒飲みは酒だけ飲みたがるが、それは酒の量にこだわるから。楽しく飲むことを考えるべし。
 B酒を飲んでいて、酒の量が足りないと思ったら酒以外のものを飲む。
  水やお茶でお腹を満たすことを覚えるべし。
 C自分の周りにいる酒に関することを真剣に叱ってくれる人を大事にするべし。
  酒飲みはとやかく言われる事を嫌うが、それは自分でも思っている”痛い所”を突かれるから。
  酒飲みも”このままではまずい”と思っているはず。
 
  これを機会に一度お酒との付き合い方を考えてみてはどうだろう。
    ※ ”酒”の表現はアルコール全般を指しています