認知症ケア@ 手続き記憶へのアプローチ (グループホームさくらの家 施設長 姉帯将宏)

   認知症の記憶障害では「いつ」 「どこで」 「誰が」 「何を」 「どうした」 といった記憶から最初に忘れてしまいます。
  これを”エピソード記憶”といい、「昨日 何を食べた?」等の質問をすると 忘れていることが多く 嫌がられてしまうこと   があります。
   一方、昔 仕事で行っていた作業や趣味で続けていたこと、生活の中で繰り返し行っていたことは、最後まで記憶に
  残るとされています。
  これを”手続き記憶”といい、この記憶に働きかける関わりが大切です。



     Hさんは、「家に帰ってご飯炊きしなきゃ・・。」と話され不安な顔をして歩かれていることがあります。
    そこで、Hさんに割烹着を着て、キッチンに立っていただきました。
    すると、食器への盛り付けはもちろん、食器を洗ったり、野菜の皮をピーラーで剥いたり、包丁で野菜を切ったりと、
    その姿は まさに 主婦!   昔から行っていることは、しっかりと身体に染みつき覚えていました。
     そして、不安な顔をして歩いていたHさんの表情も明るく、若返ったように見えました。


   認知症の方は新しいことを覚えるのが苦手です。
     しかし、昔から続けていたことを行うのはとても 得意です。
    ”過去に 語りかけ、今をその人らしく 過ごしていただく” ことが 認知症ケアには大切です。

    
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