塩分の過剰摂取 血管・心臓に負担   
 
摂取塩分の7割 調味料と加工食品から!
 
内科医 加藤 幸
 食塩の取りすぎで血圧が高い状態が続くと、血管や心臓に負担がかかり、動脈硬化や心臓肥大がす

すみます。その結果、脳卒中や心筋梗塞、心不全、不整脈、動脈瘤、腎不全など、多くの循環器病が起

こることになります。

 減塩による降圧効果には個人差がありますが、平均すると食塩を1日1g減らすごとに、高血圧の人で

上の血圧は1mmHgくらい、下の血圧は0.5mmHgくらい下がります。平均的な日本人の摂取量である

10〜11gの食塩を摂っていた高血圧の人が6gにできれば、血圧は5mmHgくらい下がります。       

これは日本人全体でみれば、脳卒中などの予防に大きな意味がある数値です。

 家族が健康診断で高血圧と判定され、減塩に取り組んでみたが、ほとんど減っていないという事例が

ありました。料理で使った食塩はわずか0.7g。

  
 それに対し、しょうゆやマヨネーズなど調味料に含まれる塩分が合わせて2.4g。さらにソーセージやハムなど加工食品に2.7g。実は日本人は

塩分の7割を食塩そのものからではなく、調味料を含めた加工食品などから摂っているそうです。
 
 手軽でおいしい加工食品、そこに落とし穴がありました。2016年8月号「さわやかさん」の”歳時記”に、国ぐるみで減塩に取り組むイギリス

の試みの話がありました。各個人が塩分使用を控えることと、政府・産業の3者の連携が大事。医療生協で「すこしお」に取り組むのは必然で

すね・・・!
 
 
    猛暑の候 「健康チャレンジ」 「すこしお生活」を  〜さわやかさん 「歳時記」 2016.8月号より 〜

  暑いですね。「健康チャレンジ」3年目の夏 到来。

メキシコではタダで地下鉄に乗る方法がある。駅で10回スクワットをすればいい。狙いは肥満の改善。

地下鉄の駅に機械を設置し、スクワットを10回すると乗車券が出てくる。英国では個人の努力なしで一人あたりの塩分の摂取量が8年間で15%減って平均8.1gになった。

その結果、高血圧に起因する疾患の死亡が減り、日本円で年間2,300億円の医療費の削減につながった。何をしたか?

主食のパンに含まれる塩分量を10年間で2割減少させた。徐々に減塩したため、消費者には気づかれなかったという。

 医療費削減のため、ただただ受診の抑制を押し付けようとしている、どこかの国とは違う。肥満や減塩にも政府の姿勢が問われている。

医療生協では、健康をとりまく環境を変えるため地域へ働きかけている。個人で今すぐにでもできる「健康チャレンジ」や「すこしお生活」で健康づくりを提案している。
  
 チャレンジの報告に小さなご褒美を用意している。無理なく、楽しく、健やかな生活をめざし、ご参加を!              (常務理事 関口 孝子)