大腸がんを胃がんの倍の確率で発見! 怖がらずに受けよう!

消化器の検査を担当している内科の田村です。私が内視鏡検査をするようになって20年になり、たくさんの方の 

大腸検査をしてきましたが、今回初めて自分自身が受けましたので、その体験をお話しします。



川久保病院病院長 
田村 茂 内科医
   検査前のレトルト食品が美味~!

 
病院の外来で検査の予約をすると、検査前の食事を自分で作って用意するか、レトルト食品にするかを選択します。

私は昼食と夕食がセットのレトルト食品を選択。私も関わって作った手順書を何度も読み返し、確認しました。

患者側になると不安なものです。 前日は便秘にならないよう、意識的に体を動かし検査に備えました。

 昼食はおかゆと肉じゃが、夕食はクリームシチューとクラッカー、どっちもけっこう美味で、柔らかいので食べやすかった

です。消化よく作っているためか、夕方にはすごく空腹を感じ、せんべいを間食。

 検査をする側からすると、大腸に残っていて困るのは、スイカやキュウリなどの小さな種です。白菜やキャベツ、ワカメ

などの膜状の野菜も残っていると厄介です。内視鏡が検査の途中で詰まってしまいます。
    下剤でお腹がごろごろ 空腹感はないけど・・
 
夜には下剤を服用。通常は15滴ほどですが、1本10mlを服用することになります。腹痛が心配でしたが、実際はほとんど無痛。

お腹はごろごろします。明け方のどが渇いて起きました。腸の働きが亢進するため水分の吸収が悪いためでしょう。

 翌朝、いつもどおり病院に出勤し、働きながら前処理をしました。まず、ニフレックという薬で腸管洗浄液づくり。できあがった2リットルの洗浄液を2時間

かけて飲みます。飲んでいると、お腹がごろごろ鳴り、腸の洗浄が始まります。1リットルまでは順調に飲めますが、それを超えると飲むのがツラくなります。

 吐く人がいるのもわかります。げっぷと吐き気をこらえながら、やけくそ気分で飲み続けました。何度もトイレに行き、ニフレックだけが出るようになれば、

準備完了。結局、2時間では飲みきれず3時間でやっと終了。


    苦しく音を上げたが がんばりました!


  検査着に着替え、いざ検査台へ。検査着にはおしりにあたる部分に穴があります。検査担当は関川先生。内視鏡検査がとても上手な女性医師です。

 内視鏡の存在は肛門部では感じますが、腸の中ではどこにあるかは感じません。胃カメラでは、内視鏡の位置や注入した水の感覚などがありますが、

大腸ではわかりません。空気が入った時、腸が張る苦痛はあります。腸が張っていないと病変が見えない時があるため、入れる空気の量も大切。

 ですが、私は苦しくて、つい音を上げてしまいました。

 患者さんが頑張って我慢しているのがよくわかりました。患者さんには、この頑張りと医師への心配りを感謝します。

 検査終了。残った空気が出ていくにしたがい楽になり、1時間ほどで、お腹の張りもとれ食べられるようになりました。
 
 このように色々と大変な検査ではありますが、内視鏡検査で、大腸がんは胃がんの倍の確率で見つかっています。検査に不安は多いと思いますが、 

ぜひ、皆さんも、怖がらずに受けてみましょう。