いつかは娘と一緒に読みたいと思い、手にとった1冊。日本軍「慰安婦」被害者である、故チョン・ソウンさんの実際の体験をもとに書かれ、チョンさんの生前のインタビューを使用した短編アニメーションも付いています。
 主人公のチョンさんは、日本兵に抵抗した罪でとらえられた父親を救うために、日本の工場で働くことを決意しました。ところが、連れて行かれたところは、インドネシアのジャワ島にあるスマラン。日本軍の慰安所でした。日本兵は抵抗するチョンさんを強かんし、さらに無理やりアヘンを打ちました。1938年、チョンさんが15歳のときです。その後、チョンさんは1946年、故郷に帰ってくることができましたが、すでに両親はなく、孤児になりました。
 チョンさんは2004年2月、81歳でこの世を去りました。戦後70年となる今年、女性の尊厳、人間の尊厳を守ること、被害者への謝罪と賠償など、1日も早い「慰安婦」問題の解決が求めらてれます。

 (吉田恭子/天神支部)