タイトルはいささか過激ですが、中身はふつうのお金の話というか、世知辛い現代社会で生きていくうえで、最低このくらいは知識として知っていてほしい、という内容になっています。
 ちなみに「カイジ」とは私が学生の頃にヒットした漫画です。友人の連帯保証人になり若くして多額の借金を抱えた主人公が、借金帳消しのためギャンブルに乗り出すという、あらすじにするとありがちに聞こえるのですが、絵はともかくストーリーは抜群です。
 「面白いドラマの条件とは何か?」と問われれば、私は「カッコいい決め台詞が多くでてくること」と答えます。「カイジ」にポンポン出てくる、お金や人生に関わる名言にからめて、今の世の中や経済の仕組みについて分りやすく教えてくれるのが、この本というわけです。
 資本主義の国に暮らす以上、基本的にお金の話は避けて通れません。例えば消費税にせよアベノミクスにせよTPPにせよ、自分なりの意見といいますか、賛成するにしても反対するにしても、その理由を人に説明できるようになりたいと私は思っておりまして、そうするとまずは世の中のことを知らないと話にならないわけです。で、そのための入門書として何となく読んでみたら、意外と面白かった1冊でした。ではでは。

                        (川久保病院/内科医 愛木隆))