作家の小林多喜二氏が築地警察署で所長たちによる拷問の末、虐殺されたのは今から80年前のことである。享年、29歳の若さであった。その多喜二を愛した女性・伊藤ふじ子の生涯を綴った作品がある。表題作はノンフィクション作家・澤地久枝氏の著作「完本昭和史のおんな」に収録されている。
 昭和7年の夏から約9か月間、伊藤ふじ子は多喜二と暮らした。彼女が多喜二の思い出を綴った遺稿も載る、絶賛すべき作品である。
 (伊藤孝/緑が丘支部)

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