この春、朝日新聞出版は「日本発掘」を出版し、読むことができた。特に注目したのは、縄文時代、1万年続いた縄文時代は?まず世界で一番古い土器の発見です。しかも、本州最北端の青森津軽半島の外ヶ浜町で中学生が見つけた土器片は放射性C 14により、1万5千年前のもの。古い土器片の発掘で有名なイラン、イラク地方より6千年も古いという。この時代の土器は、自然界にある食物(肉、魚、木の実、野菜)の煮炊き、保存になくてはならないもの。
 次に新潟の十日町出土の火焔型土器は、縄文時代の中期(5千年前)のもので、岡本太郎さんがびっくりしたという、美術的に高い感性をもつという。岩手の作家橋克彦さんの「炎立つ」は関連があるのか、興味深い。
 八戸の是川縄文館に高校の教師である知人に案内され、縄文土器で忘れられないものの一つ「合掌土偶」を見ることができた。2009年に国宝に指定された作品で、両手に乗る程度の小さなもの。しかし、縄文後期、この時代から“祈り”という精神性をよく表現している。一戸にみる環状列石と合わせ、これも興味深い。
 縄文時代とは、生きるために協同、協力するという時代。「覇権」を競う時代ではない。人類は、この惑星の上で戦いとは決別しなさい、と古代人も言っているように思われた。
                         (外崎勲/津志田東支部)