空が金でかえるだろうか?
雨や風をひとりじめできるだろうか?
 
出だしの、この言葉が目に飛びこんできます。
「わしらは大地の一部だし、大地はわしらの一部なのだ」ーと。
1970年代ーアメリカが拡大を続け、昔からこの地に住んでいたインディアンは、たえず迫害をうけ、自らの土地をおわれ、ついにその最後の幕がおろされようとしていた。このとき、インディアンの酋長シアトルが、アメリカ政府代表の白人たちを前に語りかけた言葉を本にしたものです。
子どもの頃、インディアンは野蛮で白人を殺し、略奪をくりかえす悪人と思いこんでいました。インディアンの歴史は、蝦夷(えみし)とよばれ蔑(さげす)まれた東北の歴史と重なりあいます。
果たして未開人と呼ばれた人々は本当に未開だったのか、むしろすべてに開かれた人々だったのではないか、と思わせる1冊です。それと、アメリカ先住民族の知恵と自然が融合した絵も素敵な1冊です。
 (遠藤寿美子/湯沢支部)