あるボランティア活動の関係で資料にするため、何冊かの植物に関する本を読みました。この本もそのうちの1冊で、非常に参考になりました。植物と人間との関係や植物を人間に擬なぞらえた個所も多く、単なる読み物としても魅力を感じました。
 著者の田中修は、NHKのラジオ番組「夏休み子ども科学電話相談」に植物関係の回答者として、子どもに分かりやすく関西弁で説明する植物学者で、植物に関する新書などを多く執筆、出版しています。
 この本に載っている「植物のあっぱれな生き方」は、植物についての知識がなくても、「あ!」こんなことがとか、植物の婚活のための魅力づくりとか、感心させられることや、植物が次世代に託すために保険をかけることなどに、「いかにも」と納得させられます。
 成長を続ける樹木は、先端の若い部分を外からは見えない年齢を重ねた部分が成長をしっかりと支え、見守りながら、一緒に生きていくという「あっぱれな」生き方です。この生き方は、人間の社会や組織が発展していくためには、見習わなければならないでしょう、と結んでいます。
 私の好きな著者の本の1冊です。
 (千葉功一/河東支部)