家庭でできる経口補水療法

    (小児科看護主任 中屋 ゆかり)
    
 胃腸炎はノロウィルスなどのウィルスを原因とするものがほとんどです。

 子どもの胃腸炎の主な治療法は水分補給と食事療法です。

 今回は、家庭でもできる「経口補水療法」について紹介します。

  
経口補水療法とは、点滴の代わりに経口補水液を口から飲ませて水分補給を行い、
 
 脱水を予防する方法です。下痢や嘔吐の症状が始まって3~4時間以内に始めると良いでしょう。

  はじめはティースプーン1杯(約5ml)程度を5分ごとに飲ませ、嘔吐が始まってくれば、

 飲ませる間隔を徐々に短くしていきます。

 嘔吐が激しく5mlの水分でも吐く場合は15分待ち、再度5mlから始めましょう。

  ただし、塩分を含んでいない炭酸飲料、果物ジュースなどは避けて下さい。

 塩分を含んだ おもゆ・おかゆ・野菜スープ・みそ汁などで代用してあげても良いでしょう。

 嘔吐や下痢によって失われた水分と塩分が速やかに吸収されます。
 
 症状が激しい場合、症状の改善がみられない場合など緊急性のある場合は、無理をさせず

 病院を受診しましょう。
           ~緊急性のある症状~  

       ・血液性(赤色)の嘔吐
   
   ・血便(いちごジャムのようなドロドロした便) もしくは黒色便(タール状の便)
   
   ・右下腹部の痛み
   
   ・腹痛のある時と無い時が周期的に訪れる
      
   ・痛みで泣き叫ぶ、もしくは歩くと響くなどの激しい腹痛
   
   ・尿の回数が減る
  
   ・ぐったりとして反応が鈍い。